猫の話し

野良猫社会の裏側!構造と秩序とルールとは?

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野良猫社会の裏側!構造と秩序とルールとは?最近では犬と人気をわける猫ですが、飼い猫の他に野良猫が存在します。

飼い猫は飼い主と共に暮らし、安全な暮らしの場所や餌などが確保されています。

その一方で外の世界で暮らしている野良猫は人間とは関係ない野良猫社会で暮らしています。

孤高というイメージが強く単独行動で生きているという印象の強い猫ですが、近年では犬のように群れる野良猫が増えてきていて野良猫社会を形成しているんです。

人と共生するようになってから猫達は近隣に暮らす猫達と文字通り『社会』を形成して一定の秩序の中で暮らすようになっています。

勝手な人間の解釈ですが飼い猫が光だとしたら影となる野良猫の意外と知られていない野良猫社会の構造やルールに注目していきたいと思います。

野良猫社会の構造はどうなってる?

野良猫社会
先に書いたように現在の野良猫は群れて社会を形成するケースが増えてきています。

では野良猫の社会というのはどう構成されているのかをご紹介したいと思います。

野良猫社会はボス猫を中心にして複数のオス猫と複数のメス猫が集まって一つのグループを形成しています。

犬の社会と猫の社会での違いは、犬社会はグループ内での上下関係は細かく決まっていて、その優劣は絶対的という完全縦社会なのに対して猫社会は頂点のボス猫以外は他の猫に順位はなくフラットです。

仮に順位というものがあるとしても、それは絶対的なものではなく流動的でコロコロと立場が変わるので事実上の対等関係と言えるんです。

元々は単独行動をしていた猫は基本的には争い事は好まくて避ける傾向があるので状況に応じて、それぞれの猫が上手く立場を入れ替えて上手にやりくりしているというのが猫社会の構造です。

グループを形成した猫達は、グループ意識をしっかりと持っているので共同の縄張りに他のグループの猫や単独行動している猫が入り込んで来た時はグループの猫達が一致団結して撃退するという事が繰り返されているんです。

そして最近の集団猫は子育てという面でも変化が起きてきています。

メス猫は普通は血縁関係のメスが母猫の子育てを手伝うというのがこれまでの常識でした。

つまり子育ては母猫と叔母猫が協力して子猫を育てているというのが普通だったのですが、最近の集団猫の子育ては血縁の全くない同じグループのメス猫が子育てを手伝うという事が行われているんです。

グループの中の子猫はグループのメス猫が協力するというスタンスが出来上がってきたんです。

この群れを持つ猫というのは不思議な事に縄張りが狭い都会を中心に形成されているので、狭い縄張りで共存する為に社会を作るという都会猫特有の進化なのかもしれません。

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猫社会の『若衆組』とは!?

猫の若衆組
若衆組(わかしゅぐみ)とは昔の町や村には若衆組というものが存在していて、これは若者の集まりを意味していてその若者の集まりの中で行動する事で一人前の大人になる為の準備をしていたんです。

そして野良猫社会にもこの若衆組が存在するという事が判明しています。

野良猫社会の若衆組というのは一体どんな役目があるのかと言うと、人間と同じく一人前の大人になる為の準備期間なんです。

猫社会には厳格なテリトリーがあって、テリトリーの中でオス猫は時に決闘する事もあります。

そういう暗黙のルールを若いオス猫が学ぶ準備期間が人間でいう若衆組にとても似ているんです。

同じテリトリー内の野良猫は夜になると集会を開く事がありますが、若衆組の若いオス猫たちも大人と一緒にその集会に出席します。

例えその集会で大人の猫の決闘があったとしても若いオス猫は巻き込まれる事はないんですね。

大人のオス猫の厳しく厳格な社会を実際に見て感じて勉強していって、やがて一人前になると若衆組を離脱して大人として自立していくんです。

野良猫は何故夜中に集会を開くの?

夜に道を歩いていると猫達が集まって座っているという光景を見た事がありませんか?

そして集まっている猫達は特に何かをするわけでもなく、ただ座っているという奇妙な光景です。

そして夜もふけると猫達はそれぞれの寝場所へと帰っていきます。

一体何の為に猫達は集まっているのでしょうか?

実はこれはテリトリー内の大人の猫の顔見せ集会なんです。

自分たちのテリトリー内に居る大人のオス猫が誰と誰と誰なのかを確認しあう目的で猫達は集まっているんですね。

新入りの猫はこの集会で先輩方に面通しする事で『自分はこのテリトリー内の者です』とアピールします。

そして先輩方は新入り猫をしっかりと記憶します。

そうする事で無意味な争いをなくそうとしているんです。

野良猫というのは食べられる餌が豊富なゴミ捨て場や日光浴スポットなどを共有して暮らしているので、新入りは集会で自分の存在を知ってもらっておくと、その共有スポットを使っても攻撃されなくなるんです。

ちなみに猫の集会は昼間に行われる事もありますし、外猫として飼っているならテリトリー内の飼い猫も参加している場合もあります。

野良猫はどうやって集まる場所を決めてるの?

野良猫の集会がテリトリー内の仲間の存在の確認という事はわかりましたが、一体どうやって集会場所を決めているのでしょうか?

人間のように幹事がいてメンバーに集合場所を連絡しているワケでもなければボスが集合の号令をかけているワケでもなさそうです。

この集会場所の伝え方というのは謎です。

集会場所というのは駐車場や神社などが選ばれる事が多いのですが、これはそのテリトリー内の中立地帯だからです。

わざわざ神社や駐車場を狙っているのではなく、たまたまそこがテリトリーの中立地帯だったという事なんですね。

野良猫社会は弱者追放が『正義』!?

猫の正義
人間社会と違って野良猫社会では弱者は生きていけません。

人には人情というものがあって、猫にも一応『情』があるんですが

この猫の情というのは人間が持つ人情とは真逆の観念があるようです。

人情としては弱き者は助け守るというのご正義とされていますが、野良猫社会では弱き者は徹底的に負かす事が正義になります。

ある喧嘩の場面に出くわした時に戦いの優劣が決まってくると人間なら仲裁に入って止めるというような場面でも猫は違います。

喧嘩の場面に出くわすと、第三者の猫は決闘をジーッと見学しているんですが優劣が決まってくると勝っている猫に加勢して一緒に敗者に追い討ちをかけて徹底的に負かしてしまうんです。

そしてこれが自然界の摂理でもあり野良猫社会の正義なんです。

猫の縄張りはどうやって決まるの?

猫の縄張り
基本的に土地(縄張り)に執着する猫は行動範囲自体はとても狭い生き物です。

自分の寝場所から遠くても半径500メートル程度が行動圏です。

そしてその狭い自分の行動圏(縄張り)に対する意識がとても強いです。

そんな強いこだわりのある縄張りですが、どんな猫も当然最初は縄張りを持っていません。

そんな縄張りを持たない猫はどうやって自分の縄張りを獲得していくのでしょうか?

子供から大人になった猫は自分の親の縄張りから独立して他の地へ移らなければなりません。

基本的に自分が生まれ育った縄張りからそう遠くへ旅立つという事はないのですが、それでも新しい地は既に他の猫の縄張りである事がほとんどです。

その他の猫からしてみると、新参者は不法侵入者ですので、その縄張りの主に見つかると攻撃されてしまいます。

これはもはや避けられない事であって、それが重要な『猫社会からの洗礼』なんです。

縄張りを持たない自立したての若い猫はこの大人社会からの洗礼なくして縄張りを確保する事は出来ません。

その他人の縄張りの中で戦い敗れ、戦い敗れを繰り返す内に大人の先住猫から認められて一定の縄張りを認めてもらえるようになるんです。

一定の縄張りを確保すると、その縄張りを守る為に毎日縄張りを点検してはマーキングして自分の手にした縄張りを強化していくんですね。

自分の縄張り持ってはじめて完全に自立した一人前の大人猫と認められるワケです。

野良猫のボスはどうやって決まるの?

野良猫が社会を形成して近隣猫と生活を共有するようになると秩序をある程度保つ為には絶対的な存在が必要になってきます。

そこで必然的に現れたのが、その地域をまとめるボス猫です。

絶対的な存在がないと野良猫社会の治安は悪化に悪化を辿り頻繁に揉め事が起こってしまいます。

そこでボス猫がその地域の保安を担うのですが、このボス猫は選挙で決められるワケではありません。(当たり前ですが・・・)

その地域のボス猫は単純に喧嘩最強の猫が選ばれるという力至上主義です。

強さと闘争心が絶対必要なので去勢されている猫はまずボスになる事はありません。

たいていボスの座につく猫は体が大きく傷という勲章をたくさん持っている事が多いです。

ボス猫が悠然と歩いてくると他の猫は道をあけます。

ボス猫も厳しい闘いを勝ち抜いてその座についたのでボス特権というものが存在します。

好きな時に好きな場所で日向ぼっこ出来ますし、エサは1人でゆっくり邪魔されずに食べる事が出来ますし、時には他の猫から毛繕いされる事もあります。

ただ、野良猫社会のボスは独裁者ではないので特権といっても可愛いもので、恋愛などは平等なのでボス猫でも普通にフラれる事もあるんです。

野良猫社会にもイジメがある!?

集団というのは人間でも猫でも必ず不協和音が生まれるようです。

野良猫社会にもイジメが存在しているのを知っていましたか?

そして猫のイジメというのはえげつない程に徹底しているんです。

『弱き者は徹底的に負かす』のが猫社会ですので猫にしてみればイジメなんていう事ではなく正義を実行しているだけなのかもしれませんが、その徹底さは驚くばかりです。

標的は常に弱き者で、例えば病気で弱った猫がいたら介護なんて絶対しません。

ここぞ!とばかりに総攻撃を仕掛けるのが猫の道徳なんです。

執拗に追い掛け回したり、食事の妨害をしたり休憩や日向ぼっこは許さない!とばかりに徹底的に普段生活を妨害するんです。

最終的には生活の全てを(トイレさえ)妨害します。

昨日までは仲間だったとしても弱き者になった途端にそのテリトリーで生きる事を許されなくなるんですね。

こうなると飼い猫の場合は飼い主に守られている分マシですが野良猫は新たなテリトリーを模索しないと命に関わります。

野良猫社会は一切の情けなもない集団なのです。

野良猫社会のルールは早い者勝ち社会!

野良猫社会で大切なポイントといえば餌場と休息場所です。

そして野良猫社会で生活する猫には、この重要スポットを使用するルールがあります。

そしてそのルールの基本概念は常に『早い者勝ち』なんです。

休憩場も基本的に共用なのですがルールの中で最優先されるのは先に休憩している猫が居るか居ないかが全てです。

野良猫は休憩場に来た時に先着猫が既に休憩していたら速やかに他の休憩場を探します。

そこに喧嘩の強い弱いという要素は関係なく後から来た猫は立ち去るというのがルールなんです。

自分の方が喧嘩が強いからと先に休憩している猫を追い払うという事はしません。

餌場もほとんど同じルールで運用されているんです。

この早い者勝ちルールは動物行動学でも理にかなった行動とされていて『先住優先効果』といって先に居る者が優位に立つという野良猫社会での重要なルールなんです。

野良猫の生活パターンは飼い猫と正反対?

近年、野良猫は増加傾向にあるんですが、実は生粋の野良猫というのは多くはありません。

例えが良いかはわかりませんが『東京に住む人の殆どは上京者』といわれるのと似ているかもしれません。

野良猫と呼ばれる猫の内、その殆どは元々は飼い猫で家出をした猫だったり、捨てられた猫の割合が多いんです。

野良猫から生まれた野良猫と言うと、野良猫の全体の10%程度と言われています。

生粋の野良猫は減少傾向にあって、その理由として有力なのは野良猫が自力で子育てをするのは難しく、一代で 血が途絶えるケースぎ多いからなんです。

そんな過酷な野良猫生活ですが、野良猫達は普段どのようの生活を送っているのでしょうか?

野良猫の生活パターンは飼い猫とは正反対と言えます。

飼い猫は日中は軽快する事なくのんびり過ごして夜になると少し警戒心があらわれる程度ですが

野良猫は昼間は基本的に人の目に触れにくい場所に潜んでいて夜になると強気になって闊歩するというのが生活パターンです。

野良猫の平均寿命は7歳~9歳と飼い猫に比べるととても短いです。

野良猫社会のまとめ

いかがでしたか?野良猫は単独で自由気ままに過ごしていると思っている人も多いかもしれませんが、意外や意外にも社会を形成して一定の秩序の中で共存しているという社会性を持っているんですね。

野良猫に意識を向けてみると毎日同じ猫を見かける事に気付くと思います。

それがその場所をテリトリーにしている野良猫なんですが、最後に一つ野良猫に関する知識をご紹介したいと思います。

道で野良猫に出くわした時に逃げようとしないので近付いてみたら逃げられ、逃げたと思ったら立ち止まって、じっと見つめられたという経験はないでしょうか?

これは猫がアナタ(人間)と一定の距離を保とうとしているんです。

これはアナタが野良猫とどの距離になった時に逃げられたのかで猫がアナタをどう感じているのかがわかります。

猫には『逃走距離』というものがあって、出会った動物と一定の距離が保たれている時は逃げようとしませんが、一線を越えてきたと判断すると逃げ出します。

この逃走距離は向かい合った動物によって変わる距離で、猫が人間との間に保つ逃走距離は2~3メートルと言われています。

人間は他の動物に比べて、襲って来たとしても動きが遅いので2~3メートル程度なら十分回避出来ると判断しているのでしょう。

もしもアナタが野良猫に凄く近付く事が出来たとしたら、それは好かれているのではなく『逃げるまでもない奴と』ナメられているのかもしれません。

  • この記事を書いた人

D.yu-ya

猫や犬、生き物全般が好きで猫を飼っていました。 愛猫が他界した事で現在はペットを飼っていないのですが ブログという形でペットについて書いていきたいと思い このブログをスタートしました。 不定期更新ではありますが、よろしくお願いします。

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