うさぎの飼育というのは意外と挫折する人が多いです。
その理由として挙げられるのが、うさぎに対するイメージの足りなさではないでしょうか。
一般的なうさぎのイメージは大人しくて温厚な動物というイメージが強いと思いますが、実はうさぎは
かじって掘るという活動的な面があります。
例えば犬は吠えるとか猫は爪とぎをするという一面は誰もが知っていると思うので、ある意味では心の準備が出来ています。
ところが、うさぎの場合は大人しくて物静かというイメージが強くて実際のうさぎの習性や行動に驚く人が多いんです。
漠然と可愛いからという理由でうさぎを飼おうと考えているならおすすめはしません。
勿論、うさぎに限らずに生き物を飼うという事は命に対してっ責任が発生するので中途半端な気持ちで飼うのは良くないです。
ここでは意外と知らないであろう、うさぎの習性や飼い方といった事をまとめていきたいと思います。
うさぎの飼い方-準備編-
うさぎを飼育するのに最低限必要なものは蚊『ケージ』『給水器』『食器』が必要最低限のアイテムです。
このほかにトイレや巣を用意してあげると環境はさらに良くなります。
うさぎの健康の為にも少しでも良い環境を用意してあげましょう。
ケージ
ケージはうさぎの飼育をする際に必須のアイテムの一つなのですが、うさぎは当然品種によって体の大きさが違うので用意するケージのサイズには気を付けましょう。
一般的な大きさのうさぎであればうさぎ用のケージで良いのですが大きな品種の場合は犬用のケージを使っても良いです。
ちなみにケージは網製のものが衛生的なのでおすすめです。
網製のケージだと、うさぎは痛そうと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
痛そうだからと下手に木製のすのこを敷くとかえって不衛生になりますよ。
給水器
聞いたことがあるかはわかりませんが『うさぎは水を飲むと死んでしまう』という事が言われていた事があります。
勿論、これはただの迷信なのですが、この迷信を真に受けてしまうと危険です。
水というのは、うさぎにとっても命の源です。
上記の迷信はこぼれて不衛生になった水が体に付着してしまい病気になってしまうという事例が出所のようです。
勿論、うさぎも水を飲みますので常に新鮮な水を飲めるように給水器を使ってあげましょう。
給水器を使うことで水が不必要にこぼれる事もないですし安心です。
水は食器を置いて与える飼い主さんもいますが、基本的には食器だと、うさぎがひっくり返してケージ内が濡れて不衛生になりやすいので
給水器をおすすめします。
食器
餌を入れる食器入れは固定できるタイプの物か、陶器のようなある程度の重みがある物を用意しましょう。
うさぎは習性的に餌入れの中を掘って掻き出す事があるので、出来れば固定タイプで取り付けの位置も高さ調整できる物をおすすめします。
餌は主にキャベツやニンジン、サツマイモやリンゴといった野菜類を与えますが、うさぎには『牧草』も重要です。
牧草は良く噛むことで不正咬合防止に役立ちます。
餌入れの他に牧草入れも用意してあげるのもよいですし、餌入れと牧草入れが一体化しているタイプの物を選ぶのも良いと思います。
トイレ
うさぎは決まった場所で排泄するので、その排泄の習性を生かしてトイレは一度設置したらなるべく場所は変えないようにしましょう。
トイレの選び方は、飼っているうさぎの大きさに合ったトイレを選ぶことがポイントです。
基本的には三角形のトイレをケージの隅に設置するのがパターンとしては一番スタンダードでしょう。
トイレを噛むうさぎの場合はプラスチックのトイレではなく陶器の物を用意しましょう。
トイレ砂とペットシートを両方使ってもよいですし、どちらかだけでも大丈夫です。
うさぎの餌の選び方
うさぎは草食動物なので基本的に栄養豊富な草や牧草、野菜を与えるのが理想です。
ですが、理想と現実にはギャップがあって、毎日栄養豊富なものを与えるというのは金銭的につらい事もあります。
うさぎを飼育するために経済的な困窮に陥る(大袈裟?)のは避けたいです。
ですので、現実的には市販のうさぎ用フードに頼る事になると思いますし、それで良いと思います。
うさぎの主食は牧草?
市販のフードを導入すると、ついフードが主食と思ってしまうとおもいますが
うさぎの主食は『牧草』です。
うさぎ専門店や、最近ではペットショップで売られている牧草には2種類の特徴があります。
①イネ科のチモシー(低カロリー)
②マメ科のアルファルファ(高カロリー)
選び方の基準は、普段あまり運動させていないならチモシーを、庭などでよく運動させているならアルファルファが良いでしょう。
市販のフードはあくまでも補助食品であることを忘れないようにしてください。
牧草と市販のフードを与えるのが一般的ですが、それぞれの分量はうさぎのライフステージによってコントロールしてあげましょう。
【生後4か月まで】
この時期のうさぎは、育ち盛りですので牧草とフードの割合は50:50の割合にしましょう。
この時期に牧草の食が進まない場合はフードの量を減らして牧草を多めに与えるようにします。
【生後4か月から】
生後4か月を過ぎると急速な成長は落ち着きますので、ここからは肥満にならないように餌のバランスをコントロールしてあげましょう。
牧草とフードの割合を60:40位にして牧草を多めに与えます。
太りやすい体質にしないために重要な時期です。
【生後8か月以降】
生後8か月を過ぎたら体の成長も安定するので、太りやすいうさぎは肉付きが良くなるなど見た目に変化が表れやすくなります。
フードの割合を更に減らして75:25くらいの感覚で餌を与えるのが良いです。
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うさぎの飼い方--行動編
うさぎを飼育する時には気を付けなくてはいけないことがたくさんあります。
うさぎにも個性があるので、中には問題行動を起こす個体もいます。
うさぎをケージでなく部屋の中で放し飼いにする場合はトイレのしつけが出来ても部屋のあちこちを
かじられる事があります。
例えば電気コードやスマホの充電器を噛み千切る事もあります。
これらは、飼い主さんもかじられて困ると思いますが、うさぎにとっても危険がいっぱいなんです。
特に電気コード類は噛み千切ると感電する可能性も高いですし本当に危険なんです。
うさぎに『かじるな!』と怒ってもわからないので、どうしても部屋の中で放し飼いするなら危険なコード類はうさぎが届かない高さに配線するなどの工夫が必要でしょう。
また、噛む他に掘る習性のあるのが『うさぎ』ですので、畳やじゅうたんなどをバリバリ引っ掻いてボロボロにしてしまいます。
穴を掘りたいうさぎにとって畳やじゅうたんは放っておくと延々とバリバリしてしまいます。
さいごに
うさぎの飼育はアナタが思っている理想とはかけ離れている状況が多々あると思います。
うさぎは気温の変化に異常に敏感な動物なので、夏場の熱い時期にはエアコンを使う事もあると思いますが
急にエアコンが切れるという事は避けてください。
急激な温度変化は大敵で本当に突然体調を崩すことがあります。
寒さも苦手ですし、梅雨の時期の湿気も大敵なんです。
私はうさぎの飼育で一番難しいのは気温んおコントロールだと思っています。
それくらい、うさぎにとっての急激な温度変化は避けなくてはいけないことです。
このように、うさぎの飼育には多くの驚きや手間がかかりますが愛情を持って飼育していると
うさぎは飼い主さんに懐いて信頼関係が構築されていきます。
大切な家族の一員として大切に飼育してあげてください。