猫は野生に生きている時には狩りに備えて1日の大半を休息して過ごしていたので、その名残があって飼い猫も普段の居場所にこだわりを持っていて自分の心地よい場所など常に自分に快適な場所を探して休みます。
基本的には快適な温度で安全な場所で飼い主の近くである事という条件のどれかが当てはまっている場所を猫は好みます。
飼い主さんとしては猫ちゃんの年齢や性格など愛猫の特徴に合わせて猫が満足する場所を作ってあげる事によって愛猫のストレスを和らげる事も出来るので
猫のタイプ別に合わせた居場所づくりをご紹介していきたいと思います。
猫のタイプ別に合わせた居場所づくり
猫のタイプというのは大きく分けて『好奇心旺盛』『甘えん坊』『マイペース』『高齢』の4つに分類したいと思います。
アナタの愛猫のタイプによって場所づくりの参考にしてみて下さい。
好奇心旺盛な猫が好む場所
好奇心旺盛な猫の場所をつくる時のポイントは居心地の良さというよりは興味を優先させてあげましょう。
猫はもともと狩りをしていた動物なので野生時代は小鳥を捕らえる為に木に登る事も多かったんです。
好奇心旺盛な猫は狩猟本能が強く残っているので外が見られる窓辺や高い場所を好みます。
また明らかに自分の体よりも小さな箱や袋の中に入ろうとするのも好奇心旺盛な猫の特徴で、これは小さな場所には獲物が隠れている可能性が高いという本能的な好奇心からくる衝動です。
好奇心旺盛な猫には窓の近くなどの高い所に居場所を作ってあげると良いでしょう。
そして好奇心旺盛な猫は一カ所で落ち着くというよりは刺激を感じられる場所を転々とするので複数の場所に居場所を作ってあげると良いでしょう。
甘えん坊な猫が好む場所
甘えん坊な猫が好む場所は人の温もりが感じられる場所です。
人と暮らす飼い猫にとっては飼い主さんは母親や兄弟のような存在で特に甘えん坊な猫になると飼い主さんの側に自分の居場所を求める傾向があります。
飼い主さんの側でなくても飼い主さんの持ち物の上で寝るという場合も甘えん坊猫と言えます。
飼い主さんの存在を感じられる場所が甘えん坊猫にとって安心出来る場所なんです。
中には飼い主の行動にあわせて移動する猫もいて、飼い主さんが台所にいれば炊飯器の上にいたり、パソコンを使っていたらキーボードの上にきたり、飼い主さんがイスに座っていると膝の上に乗ってくる事も。
なので甘えん坊猫には飼い主さんの温もりやニオイを感じる事が出来るシャツや毛布を与えると安心します
マイペースな猫が好む場所
マイペースな猫は周囲を囲まれた静かな場所を好みます。
野生ではマイペース資質を持つ猫は木の穴や岩場の洞穴など全身を隠せる場所を寝床にしているケースが多いです。
外敵から身を守り安心して眠れる場所を好む傾向があります。
飼い猫でも単独でいたがったり、警戒心が強いというように野生味が強めに残っている場合は押し入れの中やタンスの上を居場所にする事が多いです。
タンスなどの背が高く天井に近い場所は下から見えづらいですし押し入れの中は四方が囲まれているので安心出来るのでしょう。
またベッドの下などもマイペース猫が好む場所です。
そしてあまり人が出入りしない場所を好むので、マイペースな猫には部屋の隅や大きな家具の上などに居場所を作ってあげると良いでしょう。
高齢猫が好む場所
猫も高齢になると人がいて暖まれる場所を好みます。
基本的に猫は暖かさを求める動物なのですが高齢になると体温調整ご上手く出来なくなるので体温が低下しがちになります。
そして高齢の飼い猫は単独で過ごすよりも飼い主さんがいる場所で一緒に過ごす事を好む事が多いので飼い主さんの姿が見える時間が多くて暖かい所を居場所にしてあげると安心します。
それこそソファの上などは高齢猫にとって落ち着く場所でしょう。
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猫の場所づくりのポイントは?
飼い猫にとって適切な居場所というのは、適度な刺激を受けられて、安心出来る場所です。
猫の習性を頭に入れながら居場所を考えてあげると良いのですが、ここでそのポイントをご紹介したいと思います。
家具の上はスペースを空けておく
猫というのは気持ちを落ち着かせたい時や隠れたい時に本能的に安全なスペースへ駆け込みたがります。
自分からは周囲が見渡せて、周囲からは自分が見えづらい場所が安全な場所の条件です。
ですのでタンスの上はスペースを空けておいてあげると猫はそこを安全地帯として自分の居場所にするでしょう。
段差を用意しておいてあげる
野生時には木の上を居場所にしていた猫は高い所に上がる行動が好きです。
また上がるだけでなく飛び降りる動きも好きなんですね。
そんな猫でも180センチ以上ある家具の上には一気に飛び乗る事はできません。
なので猫が上がっても問題ないのでしたら自由に行き来できるように踏み台を用意してあげると良いです。
窓辺にスペースを用意してあげる
室内飼いの猫には外の景色というのは良い刺激になります。
外を見られるように窓辺に居場所としてスペースを空けてあげると猫はそこを好んでくれるはずです。
逃げ込める囲まれたスペースを用意する
強い弱いはあるのですが、基本的に猫は周囲を警戒する本能というのがあります。
ですので何かを怖いと感じた場合にサッと逃げ込める四方が囲まれたスペースがあると良いです。
これは一カ所よりも複数用意出来るなら複数用意してあげてください。
お気に入りの場所の他に緊急避難できる場所があると完璧です。
倒れそうな物は固定する
猫が居場所にしている場所には倒れそうな物はなるべく置かない方がよいです。
どうしても置かなくてはいけない場合は倒れないようにシッカリと固定してあげましょう。
安心している場所なのに物が倒れて大きな音を出すと猫は恐怖を感じて怖がりになる事もあります。
例えば安心して寝ていた時に掃除機が倒れてきて大きな音を出した事で猫が驚いて、その一件以来興奮しやすくなったり、臆病になったり性格に変化があらわれたという事例もあります。
猫の居場所付近にはなるべく倒れそうな物は置かない方が良いです。
複数飼いの場合は?
複数飼いで猫同士の相性がよくないという場合はお互いが近付かない事で関係を保とうとしているので居場所も先着順で決まる事が多いです。
先に居場所に行かれると、そこには近付かないんです。
なので複数飼いで相性がよくない猫同士の場合は離れた場所に何カ所か場所を作ってあげましょう。
猫の場所つくりまとめ
基本的に猫にとって安全地帯は高いところや物陰になります。
居場所にお金をかける必要はなく、高い所や物陰があれば大抵は事足りるのでタンスの上にスペースを用意しておく、猫が入れる大きさの箱をポンと用意しておくといった事だけでも十分猫にとっては有り難いのです。