猫は気まぐれで、自分の世界で生きているというイメージがありますが、実は飼い主に撫でられるマッサージが大好きなんです。
このマッサージは飼い主と猫の最大のスキンシップになるので是非積極的にマッサージをしてあげて欲しいと思います。
どうして猫はマッサージが好きなの?
飼い主に抱っこされてマッサージされている猫は気持ちよさそうに目を閉じ喉をゴロゴロ鳴らしシッポをゆったりと動かしたりとリラックスしています。
気まぐれと言われる猫もマッサージだけは大好きで実際にマッサージされている時の猫は脈拍が遅くなって体の力が抜けて内蔵の動きが促進される事がわかっています。
ちなみに、この現象は猫だけでなく犬も、そして人間も同じなんです。
猫がマッサージ好きな理由は?
では、どうして猫はマッサージされる事が好きなのでしょうか?
実は猫は子猫の頃に母猫に頻繁に舐めてもらっているのですが、飼い主さんに撫でられるという事も母猫に舐められるのと同じような感触でリラックス出来るんですね。
母猫というのは自分に食べ物を与えてくれて、危険から守ってくれる存在なので成長した猫も飼い主にマッサージされると母猫にされていた時と同じように感じて子供時代に戻って安心して甘えているんです。
更に猫社会のルールでも体を舐めあう事は親睦を深めるという大切な挨拶てみもあるので飼い主さんが猫を撫でるという行為は最高のスキンシップであり、同時に猫に安心と健康を与える事でもあります。
上手なマッサージの仕方は?
マッサージしてあげると、うっとりと気持ちよさそうにしている猫の可愛さは格別です。
このスキンシップは猫と飼い主の絆を深める大切なコミュニケーションなのですが、マッサージの仕方も間違えると猫にとっては気持ちよくありません。
例えば指先で猫の毛にばかり触れているようなやり方だと静電気が起こって猫は嫌がります。
シッポをいじられるのを猫は嫌うのでヘタにシッポをマッサージすると猫が嫌がって去っていってきまう事もあります。
撫で方としては指先ではなく手のひらや指の腹を使ってしっかり撫でてあげると猫は気持ちよくなります。
猫には撫でられると気持ち良いツボがあります。
猫がマッサージされて気持ち良い場所を見ていきましょう。
【おでこ】
おでこは猫の目の間から頭頂部にかけて優しく撫でてあげるとリラックス出来ます。
おでこは指先でカキカキしてあげても猫は気持ち良くなるので、試してみて下さい。
【耳】
耳は触ると嫌がるんじゃないかなぁ?と思っている人が結構居るんですが、実は猫は耳をマッサージされるのも大好きです。
親指と人差し指で外側からつまんでモミモミしてあげると、とても気持ちよさそうにしますよ。
【目】
目は耳より嫌がりそう!っていうイメージがあると思いますが、これも猫が好きなマッサージポイントです。
つぶった目の上を指の腹で優しく撫でてあげるとウットリしますよ。
【頬】
頬はヒゲの生えている当たりをカキカキしてあげるとリラックスします。
【口周り・鼻の上】
口周りは口角部分が一番のポイントです。
上唇のあたりも猫が好きなポイントなので指の腹で優しく毛の向きに沿って撫でてあげてください。
そして鼻の上は目の間から鼻先に向けて撫でてあげると喜びます。
【顎の下】
顎の下は一般的に撫でてあげるケースが多いポイントではないでしょうか?
指の腹で優しく撫でてあげて、猫がマッサージに慣れているならカキカキしてあげると良いです。
また、首の後側はとても気持ちいい場所なのでカキカキしてあげても良いでしょう。
【肩甲骨の間】
肩甲骨の間もウットリするマッサージポイントです。
[猫の症状]肩こりや頭痛など猫にもこんな症状はある?でも書いてありますが猫も肩凝りをします。
肩甲骨の間の筋肉を指の腹で圧迫してあげるようにモミモミしてあげると肩凝りの猫には至福のひとときになりますよ。
【お腹】
お腹も信頼関係がしっかり確立されている関係なら猫は喜びます。
お腹を正面から見て『の』の字を書くように手のひらでゆっくりとマッサージしてあげてください。
ちなみに猫はおへその2センチ程下にリラックス出来るツボがあるので指の腹で優しく指圧してあげるのも良いです。
【脇の下や膝の裏】
この部分はカキカキしてみて猫が足を伸ばすようなら気持ち良い証拠なのでマッサージを続けてあげて良いでしょう。
【その他】
猫が顎の下や頭の後ろや頬などをスリスリしてきたら、カキカキしてあげて下さい。
今言った場所にはニオイを分泌する腺があるのでニオイを残す為にスリスリしてくる事もあるのですが、むずがゆい場所でもあるので優しくカキカキしてあげると喜びますよ。
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マッサージOKな時とNGな時を見分けよう
いくら猫がマッサージが好きと言っても、やはりマッサージされたくない時というのもあります。
飼い主さんの気持ちだけで猫の状態を無視してマッサージをしても猫にとっては迷惑な時もあるんですね。
優しさの押し付けにならないようにマッサージのOKな時とNGな時を知っておきましょう。
マッサージOKな時
基本的にマッサージをして喜ぶ時というのは猫が自分からマッサージをせがんで来た時なのですが、その他にもリラックスして横になっている時やシッポを立てて歩いている時、くねくねコロコロしている時などもマッサージしてあげると喜ぶ時です。
猫がリラックスしていて機嫌が良い時というのはマッサージしてあげると喜ぶでしょう。
マッサージNGな時
マッサージが迷惑になる時というのは、猫がごはんを食べている時や自分で毛繕いしている最中、遊びに集中している時などは控えましょう。
ごはんを食べている時にマッサージをしてあげて気持ちよくなりながら、ごはんを食べてもらおうという親切心や毛繕いしているから手伝ってあげようという親切心は猫にとっては有り難迷惑です。
うまく状況を見極めて猫にとって落ち着くマッサージの時間を作ってあげましょう。
30分位マッサージしてあげれるなら、一番理想的なのですが、そんなに時間を取れないという場合は1日に少しずつでも良いのでマッサージしてあげる時間を作ってスキンシップを取るようにしたいですね。