犬はとても感情豊かでお喋りな動物です。
犬というのは吠える事や鳴く事はもちろんとして、しっぽを振るとか、前脚を上げたり耳を引いたりと体中を使って仕草で感情を表現します。
鳴く鳴かないというのは躾によって様々ですが、仕草での感情表現や口角を上げたり鼻にシワを寄せるなどの表情などを使って飼い主に話しかけているんです。
[犬の気持ちがわかる!表情、仕草、声を読み取ろう!]でも全体的な犬の感情表現について触れていますが、ここではより詳しく犬が楽しい時や喜んでいる時の鳴き声や仕草での犬語についてフォーカスしていきたいと思います。
犬語!楽しい時の犬の鳴き声編
犬が楽しい気持ちの時に発する鳴き声を集めてみました。
『ワン!』という鳴き声が代表的なのが犬ですが、実は本当に多彩な鳴き声を使い分けています。
楽しい時の犬語を見ていきましょう。
犬語!ワンッワンッ
これは大好きな運動をしている時に発する言葉で、よく聞く鳴き声だと思います。
基本的に大好きな運動中のワンッという鳴き声は犬の幸せを伝えるサインです。
ドッグスポーツなどで元気に運動している時に飼い主がよく耳にするのがこのワンッワンッという元気な鳴き声です。
目を輝かせ、しっぽをピンと立てている事が多いです。
短く吠え、楽しくてしょうがないという状態ですので時間が許す限り思い切り遊ばせてあげましょう。
犬語!ワンッキャンキャン
犬が犬同士でじゃれ合っている時に鳴く鳴き方で、段々と鳴き声が高まっていくのが特徴です。
始めは普通の吠え方なのですが急に音が高くなるのが特徴でもあります。
これは遊んでいる最中に興奮ご高まり思わず出てしまう鳴き声で飼い主と遊んでいるときにも聞く事が出来る場合があります。
とても面白くて楽しい気分の時です。
犬語!キャンキャンキャン
しっぽを激しく振りながら喜びを表現しています。
大好きな人が家へやってくると犬はしっぽをブンブン振りながら歓迎の気持ちをあらわします。
この声には特徴があって最初は興奮して高い声で鳴くのですが徐々に落ち着き声を低くしていきます。
犬語!キュンキュン
この犬語は少し犬と離れていた飼い主と久しぶりに顔を合わせた時に見せる犬語です。
目をキラキラさせながらキュンキュン!というような高い声で鳴き飼い主の足元にまとわりついたり、その場でクルクル回るという表現も同時にするケースごあります。
犬語!ワフッワフッ
遊びに誘っている犬語で、気が合いそうな犬と出会った時に発します。
更にワフッワフッと鳴きながらジャンプしたり伏せのような行動をしていたら遊ぶモード全開です。
早く遊ぼう!と催促している時です。
犬語!うぅぅぅぅ~
犬と飼い主がおもちゃで遊んでいるときにおもちゃの引っ張り合いをした時などにうぅぅぅ~と唸るような声を出す事があります。
『怒ってる?』と思いますが、この時しっぽが振られているはずです。
これは怒ってるのではなく遊びに興奮して楽しい気持ちが高まり思わず出てしまった声です。
犬はとても楽しんでいるので心配しないで下さい。
犬語!キャンキャン!
これは何かのキッカケがあって喜びのスイッチが入った時に聞かれる犬語です。
例えば散歩に行こうとリードを用意したらキャンキャンと鳴きだし、どうにも止められないという経験はありませんか?
散歩に行けるという期待感が爆発してしまっているんです。
制止しても止まらないので早く散歩に連れて行ってあげて気持ちを落ち着かせてあげましょう。
犬語!楽しい時の行動編
犬は楽しい時には態度で表現する事もあるのですが、一見すると怒っているのか判断が難しい場合もあります。
犬の行動や態度の本心を知る為に楽しい時の犬の行動をまとめていきたいと思います。
犬語!歯をむき出しにする
これは一番勘違いしやすい犬の行動です。
犬を撫でていたら歯をむき出しにしながらこちらを見る。
基本的に武器である牙をむき出しにするというのは犬が怒った時や威嚇する時です。
そう考えると、撫で方が悪かったから怒ったかな?と思いがちになりますが、実は犬は喜びを感じた時にも歯をむき出しにする仕草を見せるんです。
怒りと嬉しさ、威嚇と喜びという正反対の感情をあらわす仕草が似ていると困ってしまいますよね?
ですが、これは見分け方は難しくないです。
【怒ってる時】
背中の毛を逆立てたり、足を踏ん張り殺気立ち低く唸る。
【嬉しい時】
毛が寝ていて体もリラックス状態。
撫でている時にリラックス状態で歯を見せているのは嬉しいと感じている時なんです。
ちなみに、この顔は野生の犬には見られない飼い犬独特の表情と言われています。
犬語!舌をベロンと出している
犬が舌を出す理由として基本的なものは体温調整とストレスです。
ただ、体温調整やストレスが原因だ舌を出す時というのはハァハァと呼吸していてグッタリと辛そうにしているはず。
舌を出しているというだけなれ意味は変わります。
満ち足りた気持ちで幸福を感じている時です。
この時、目は生き生きしていて口角が上がっているはずです。
そして体もリラックスしている状態のはずですのてを気持ちが満たされている状態だと言えます。
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犬語!くしゃみをする
仕事や学校から帰ると玄関まで迎えに来てくれた犬がくしゃみをする事がありませんか?
それがたまたまではなく毎回くしゃみをするという場合があります。
風邪やアレルギーを心配してしまいますし、実際に犬のくしゃみというのは鼻にホコリが入ったりアレルギーなど人間と同じような生理的な理由なのですが、稀に犬独特の理由でくしゃみをする事があります。
嬉しい時や楽しい時。
高揚した気持ちを落ち着かせようとくしゃみをする事があります。
人間で言う咳払いのうなものです。
飼い主が帰って来た事がとても嬉しいと感じて、その気持ちを抑えきれないようです。
犬語!側から突然離れていく
一緒にくつろいでいた犬が突然立ち上がって離れていき、座り直す。
なんだか近くに居たくないの?と思ってしまいますが、これは飼い主を信頼していて安心しているから取る行動です。
犬が飼い主から少し離れた場所でくつろぐのは『飼い主はどこにもいかない』という安心感を持っているからです。
逆に、ピッタリとくっついている時の方が不安を感じている場合があります。
犬はよく自分の背中をつけてくつろぐのですが、これは飼い主を防護壁と思っているからで、飼い主から離れていくというのは、その空間に安心しきっているからなんです。
犬語!しっぽを振り回す
犬は、しっぽをブンブン振る事が最高の喜び表現です。
犬とおもちゃの引っ張り合い遊びをしていると段々しっぽのフリが大きくなっていくでしょう。
しっぽが大きく振れる程、喜びが大きくなっている証拠です。
ただ、時に喜びを通り越して攻撃的になる場合があるので注意が必要です。
おもちゃの引っ張り合いをしていて、しっぽを振っていても飼い主におもちゃを渡さないと唸り始めたら喜びを通り越して攻撃的になっています。
唸りが大きくなるようなら引っ張り合っていたおもちゃを犬に押し付けて動きを止めジッと犬が落ち着くのを待ちます。
おもちゃを口から離したらほめてあげて、時間を置いて再び遊んであげると良いでしょう。
犬語!飼い主のベッドに潜り込んでくる
犬の寝場所を用意していても飼い主のベッドに潜り込んでくる犬がいます。
これは、飼い主と寝る事で安心したいという気持ちのあらわれです。
飼い主の布団には飼い主のニオイが染み込んでいますので、その飼い主のニオイが犬に安心感を与えます。
犬は群で生活していて寄り添って寝ていたので、その名残があって飼い主と寄り添って寝ようとします。
毎日ベッドに潜り込んでくる犬はとても可愛いですが、度が過ぎると『分離不安』といって飼い主が出掛けたりするとパニックに陥るとあう状態になってしまう事があります。
子犬のうちは特に可愛くて一緒に寝たいと思う事もあると思います。
大きくなってから別々に寝るようにしようとしても犬は拒否される理由がわからず混乱してしまいます。
早い内から眠る時は別々だとしっかり躾ておくのも飼い主の大切な役割と言えます。
楽しい時の犬語まとめ
犬は楽しい時には様々な方法で気持ちを表現しています。
飼い主が楽しいと犬も楽しいですし、逆に犬が楽しんでいると飼い主も楽しい気持ちになると思います。
犬の楽しい感情を読み取って観察していると他にもいろんな発見があると思いますし、犬との距離ももっと縮まり信頼関係が強固なものになっていくのではないでしょうか?