最近のドッグフードは犬種や犬の年齢、体重別といった具合に愛犬に合ったものを選べるくらいに種類が豊富になっています。
ペット専門店でなくても大型のスーパーや、自宅に近くの小さなスーパーでも店頭には何十種類もの商品が並んでいる事も珍しくありません。
基本的に愛犬に積極的に食べさせたいフードは質の高いドッグフードはもちろん、消火に良くて肉や魚が含まれている物が良いです。
この様に愛犬に積極的に与えたいドッグフードがあるという事は反対に『なるべく避けたいドッグフード』という物も存在します。
正しくて安心なドッグフードを選べば愛犬にも安心なのですが、残念ながら商品の中には粗悪なフードも紛れているのが実情です。
ここではドッグフードのラベルの正しい見方や犬に最適な食生活についてご説明していきたいと思います。
ドッグフードの見分け方とは
お店に並んでいるドッグフードの商品は大きく分けると『総合栄養食』『おやつ』『その他の目的食』に分類する事が出来ます。
総合栄養食というのは字のごとく愛犬に必要な栄養を含んだフードなので食からの栄養はフードだけで補えるので、あとは水を与えるだけで健康が維持できます。
また、総合栄養食には『レギュラー』と『プレミアム』という表記があるのですが実はレギュラーとプレミアムの違いについての明確な基準というのは存在しません。
例えば、レギュラーのフードは基本的には普通のフードでプレミアムは品質重視のフードと言われるのですが
レギュラーもプレミアムもメーカーによって品質はまちまちなのが実際の所なのでレギュラーだけど良質なフードもあればプレミアムなのに粗悪な品質のフードもあります。
AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準をクリアと明記されているフードは基本的には安心です。
ドッグフードのラベルを見てみる
ドッグフードには必ず内容を告知するためのラベルがあります。
そのラベルを上手に読む事で、そのドッグフードがどのような内容物で作られているのかがわかります。
ドッグフードを選ぶ際に見ておきたい項目をご説明するので上記の画像を参照して以下の説明を見て下さい。
1『目的』
ここには、そのドッグフードの目的が記されていて総合栄養食は栄養バランスが整った犬用フードの事です。
間食用にはおやつと記載されたり、サプリメントなら栄養補助食品と記載されます。
4『栄養成分』
ここにはフードに含まれる主な栄養素や水分量などが記載されます。
基本的にはパーセンテージで記載されているフードが多いのですがメーカーによってはカロリーも記載されている場合もあります。
5『原料』
フードを作るにあたって使用した原材料や添加物の内容を表示しています。
親切で良心的なメーカーの場合、原材料の産地まで明記している事もあります。
7『原産国』
この原産国はフードを最終的に加工した国の名前が記載されています。
日本さんやアメリカ産、ヨーロッパ産のフードの人気が高いです。
9『検査の有無』
フードがどの機関の検査を受けて成犬用の総合栄養食と判定されたのかが記載されています。
上記の画像でいくと日本のペットフード協会の検査を受けて認定されたという証明になります。
輸入品の場合はAAFCOのマークが入っている事もあります。
選びたくない危険なドッグフード
ドッグフードのラベルを上手に見る事は中に含まれている原料や添加物を知るという意味でとても重要な事なんです。
ドッグフードの中でも特に避けてほしい物をご説明していきます。
■『動物性油脂』
この動物性油脂という表記があるドッグフードは避けた方が無難です。
最近では動物性油脂の危険性に注目が集まっていて、この動物性油脂は一言で言えば悪い油です。
例えば道で不幸にも車に轢かれて命を落とした動物や病気で命を落とした動物の遺体を処理する際に抽出される油が使われている脂である可能性が高いです。
愛犬の体内には入れたくない油だと考えてください。
■『ミートミール』
原材料の中にミートミールという表記がある場合は購入は控えた方が良いです。
このミートミールというのは一言で言えば悪い肉です。
ミートミールの別の呼称は『4Ⅾ』と呼ばれ人間の食用としては使用できない動物類の肉
亡くなった動物(Dead)病気の動物(Diseased)死にかけの動物(Dying)障害のある動物(Disabled)の意味が含まれています。
このミートミールが記載されているフードは例えAAFCOの基準をクリアしているフードであっても避けてください。
「肉副産物」「家禽肉副産物」「家禽ミール」という表記のあるフードも同様に避けて下さい。
■『穀物がメイン』
原材料の項目に一番最初に穀物が記載されているフードは穀物が豊富に使われているのですが
この穀物は犬は完全に消化する事が出来ないので多量に食べさせることは避けたいです。
穀物はアレルギーを引き起こす可能性が高く、特に小麦はアレルギーを起こしやすいです。
着色料が使われているので私なら選ぶことはないです。
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賞味期限は長い方が良い?
ドッグフードの賞味期限というのは長く持ちすぎるフードはあまり良くないです。
というのも賞味期限が長いという事は、それだけ長期間保存できるように保存料が多く使われているからです。
ドッグフードの賞味期限には法律があって上限が最長で3年以内と定められています。
ドッグフードの賞味期限が法律ギリギリの3年に近いものは保存料が大量に使われている可能性が高いので避けた方が良いでしょう。
ちなみにドッグフードに使われる保存料の多くは人間が食べられない抗酸化剤が使われている場合が多いので犬にとっても体に良いわけがありません。
安心でしょう。
食塩は大敵!
ドッグフードの中に食塩と記載があるものも避けたいフードになります。
本来であれば犬は食塩というのはあまり必要なく体に良いものでもないのですがフードに塩分や香料が含まれていると犬の食いつきが良くなる事から
フードに食塩を添加しているフードがあります。
どうして犬に食塩があまり必要ないのかと言えばあまり汗をかかないからです。
私たち人間は暑かったり運動をしたりすると全身で汗をかきますが、犬は熱くても運動をしても
肉球からしか汗をかきません。
とても小さい肉球が排出する汗の量はごく少量なので、沢山の塩分を取り込む必要がないんです。
それなのにフードに食塩が含まれていると、ご飯の度に必要のない塩分を取り込むことになるので過剰摂取になってしまうんです。
塩分の過剰摂取は愛犬の腎臓に負担をかけるので好ましくありません。
さいごに
ドッグフードの選び方としては値段よりも内容を正しく見る事が大切です。
・原材料の初めに穀物が記載されているフードは避ける
・動物性油脂が記載されているフードは避ける
・ミートミールなど○○ミールの記載があるフードは避ける
・カラフルな色のフードは避ける
・賞味期限の長すぎるフードは避ける
・食塩が含まれているフードは避ける
以上の事に注意してフードを選ぶだけでドッグフードの健康に関する被害は解消されると思います。
そして、そういう視点でフード探していると、自ずと選ぶべきドッグフードが見つかるハズです。
出来る事なら愛犬の食事には妥協しないで良質なフードを選んであげてください。