思わずツンツンしたくなる猫の可愛い鼻には秘密がいっぱいです。
食べ物や縄張りのチェックや危険や敵が潜んでいないかなどの警戒など様々な事をニオイで察知するんです。
不思議がいっぱいの猫の鼻を徹底解説していきたいと思います。
猫の鼻は優秀なセキュリティシステム?
猫は味覚が発達していないので食べ物が安全なものか危険なものなのかをニオイで調べます。
猫は危険な食べ物を間違って食べないように防衛本能が備わっていて、更にその食べ物が猫にとって重要となる動物性タンパク質であるかどうかもニオイで判別する能力があるんです。
猫の鼻は食べ物のニオイたけでなく縄張りの判別にも優れていて他の猫が付けたニオイを識別して誰の縄張りなのかを調べ、そのニオイによって異性の存在を確かめたりしています。
猫の鼻の機能は実に多くの事を出来てしまい、食べ物のニオイや縄張りの確認の他にも求愛活動やハンティング、挨拶などをこなしてしまいます。
猫にとって鼻というのは危険を察知するセキュリティシステムと言えるんです。
それでは猫の鼻が持つ能力や不思議を見ていきましょう。
猫は鼻で食べ物を味わう!?
普段、何気なく与えている餌ですが、実は猫は餌の味なんかどうでも良いという事を知っていますか?
猫に餌をあげると、食べる前に何故か餌のニオイをクンクン嗅いでいる姿を見た事があると思います。
猫は食べ物が美味しそうなのか、マズそうなのかをニオイで判別しています。
味なんてどうでも良くてニオイで全てを判断するという事は、ニオイが美味しそうなら体に悪い食べ物でも平気で食べてしまうという事です。
その代表的な食べ物が人間の食べる食べ物です。
人間の食べる食べ物は美味しそうなニオイがするので、猫はバクバク食べてしまいますが、当然猫の為の食べ物ではないので猫に必要な栄養素がしっかりとあるものではないです。
逆に猫にとって良くない栄養素が含まれている場合が多いので、猫に与える餌というのは、しっかりと管理してあげましょう。
猫の同士が鼻を近付けるのは何故?
猫同士が鼻と鼻を近付けるのは初対面の時の猫の挨拶です。
人と人は初対面の時には挨拶を交わして話しをしていくうちに相性を見極めていきますよね?
猫もそれと同じ感覚で鼻と鼻を近付ける事で挨拶しあっています。
相手の口のまわりのニオイを嗅いで『こんなニオイがする猫なんだニャ』と調べ合っているんです。
この鼻と鼻を近付ける挨拶なんですが、鼻と鼻を近づけても、鼻と鼻をくっつける事はしません。
猫も初対面の時はお互い緊張しているので耳を立てて首を伸ばして相手の鼻先に近付きます。
耳を立てるのは相手に『私は敵意はないニャ』という意思表示です。
そしてお互いに一通りニオイを嗅ぎ終わると次は少し距離を詰めて肛門のニオイを嗅ぎ合おうとします。
この時に嗅いでいるニオイというのは排泄物のニオイではなく、肛門腺から発せられるニオイで、そのニオイを嗅ぐ事で相手の更に詳しい素性を確認しているんです。
この肛門のニオイを嗅ぐ時はスムーズにニオイを嗅げるワケではなく、相手のニオイは嗅ぎたいけど自分のニオイは嗅がせたくないという気持ちをお互いに持っているので相手が肛門に鼻を近付けてくると距離を取って避けます。
そんな事を繰り返しながらニオイの確認が終わると、その時点で顔見知りとして関係が成立するというワケです。
指を差し出すとニオイを嗅ぐ理由とは?
猫の前に指を差し出すと猫は指先に鼻をくっつけてくる習性があります。
指を見せると猫の方から近寄ってきて鼻をヒクヒクさせながらニオイを嗅いで来ます。
これは猫の本能で指先のニオイを嗅いで相手の情報を得ようとしている行動です。
これはアナタの指先に興味を示しているという理由なのですが、猫が反応するのは指先だけではありません。
割り箸やボールペンやハサミなど何を差し出してもニオイを嗅ぎます。
それこそティッシュの箱の角を差し出しても同じようにニオイを嗅ぐんです。
これは突起している物を猫の鼻と見立てて自分に害を与えるものなのかどうかを調べているんですね。
目の前に突起のある物があらわれるとニオイを嗅いで情報を得るという本能的な行動なんです。
猫と鼻と鼻を合わせると仲良くなれる?
猫と鼻と鼻を合わせると仲良くなれます。
気分屋といわれる猫は、自分の気分が乗らない時にはいくら呼んでも無視してきます。
猫同士は鼻と鼻を近付けて挨拶し相手を敵ではないと認識すると顔と顔をこすり合わせて挨拶する事があります。
これはお互いのニオイを交ざり合わせて共通のニオイを作ろうとしてあるからなんです。
この猫の気持ちは人間に向けられる事もあって、飼い主と絆を深めようと鼻を合わせて顔をこすろうとしたがる事があります。
猫が後ろ足で立って跳ねて飼い主に飛び付く事がありますが、これはなんとか飼い主と顔を近付けようとしている場合が多いです。
だけど、人間の顔は高い位置にあるので、なかなか鼻を近付ける事が出来なくてジレンマを感じている場合が多いんです。
猫がそんな仕草を見せた時に飼い主が顔を近付けると喜んで鼻先を近付けて来てクンクンニオイを嗅いで、その後に顔を飼い主の顔にこすりつけて来る事があります。
猫がこの行動をするという事はアナタに対して愛情を思い切り表現しているという事になります。
猫は鼻で飼い主の外での行動もチェックしている?
外出から帰ると猫が飼い主の服などのニオイをクンクン嗅いで体をしつこくこすりつけてくるという事はないですか?
これは飼い主が外で付けて来たニオイを消して自分のニオイを付け直しているんです。
そうする事で猫は安心感を得ているんです。
中には猫を飼っている友人の家で遊んでいて、よその猫のニオイを持って自分の家に帰ると警戒して威嚇してくる猫もいます。
これは猫同士ではお互いの体をこすり合わせてお互いのニオイを付けあうという行動になります。
猫が昼寝から目覚めると鼻をくっつけてくる理由
猫が昼寝から目覚めた時に飼い主のところへ近付いてきて鼻を近付けてくる事があります。
昼寝から目覚めた猫を抱き上げてみると、すかさず鼻を近付けてクンクンします。
これは猫が『自分が寝ている間に飼い主はどこかに行ってたかニャ?』と考えているので、飼い主の状況を確認しているんです。
猫の鼻で病気がわかる?
猫の鼻が乾いていると体調が悪いという話しは聞いた事があると思いますが、これの本当の意味を知っている人というのは意外と少ないです。
猫の鼻が乾いていると体調が悪いというのは半分正解で半分は間違って認識されているので詳しく説明していきたいと思います。
猫の鼻と病気の関係とは?
猫の鼻が湿っているのは知っていると思いますが、24時間365日の間、猫の鼻は常に湿っているのか?というとそれは違います。
猫の鼻は、猫が眠っている時や寝起きの時というのは乾燥しているものなのです。
猫が起きて活動している時は鼻が湿っているのが通常です。
どうして猫の鼻は湿っているのか?というと鼻腔内から分泌液が染み出しているからで、睡眠中はその分泌液の生産活動が低下しているので鼻は乾いているんです。
ですので、猫の鼻が乾いていると体調が悪いというワケではなく猫が起きて活動している時に鼻が乾いていると体調不良が考えられると認識して下さい。
また猫の鼻が活動中に湿っている理由というのは、ただでさえ鋭い嗅覚を更に強化する為なんです。
そして猫の鼻は温度にも敏感で僅か0.5℃の温度変化もしっかり認識出来るという高性能ぶりです。
活動中の猫の鼻が乾燥している場合は
活動中の猫の鼻が乾燥している場合には体調不良が考えられますので以下の症状がある場合は早めに病院に連れて行ってあげましょう。
・鼻が乾燥してひび割れている。
・膿のような鼻水が出ている
・鼻づまり
・鼻からうっすら鼻血が出ている
・鼻が腫れている
こういった症状があらわれている時はなんらかの病気を疑って下さい。
猫は体調不良は限界まで我慢する動物なので、飼い主が早めに気付いてあげる事が必要なんです。
猫が鼻血を出したら!?
猫が鼻血を出すと飼い主さんは焦ってしまうと思いますが、猫が鼻血を出した時は原因によって対処が異なります。
まずは鼻血の原因がケガなのか病気なのかを見分けなくてはいけません。
もしも病気で鼻血を流しているのなら出血量は比較的少なく長期間続く場合があります。
すぐに鼻血が止まったと思っても再び出血するという場合もあります。
鼻血で疑われる病気というのほウィルス性鼻気管炎でこれは慢性的な副鼻腔炎になり鼻汁やくしゃみの症状がずっと治らない場合もあります。
他にも腫瘍や歯のトラブルが原因で鼻血を流す事があります。
鼻血の原因がケガの場合は短時間に大量の出血を起こす場合が多く鼻腔内の損傷が小さい場合は鼻血はすぐに止まりますが、なかなか出血が止まらない場合は鼻腔内に大きな損傷をしている場合があります。
まとめ
いぎでしたか?意外と知らない猫の鼻に関する内容はありましたか?
猫が鼻を近付けて来たときは、優しく撫でてスキンシップを取る事で猫ともっと仲良くなれるので、たくさんスキンシップを取ってあげてください。